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終い
はっきりと、夏の終わりを感じた。

「蝉が……」

と、少し普段より高めの声でいう男に、

「夏はじめを感じない?」

と答えると、男は

「え? 何で? 暑くなってきたなーって思って、
気が付いたら蝉が鳴いてるものでしょ」

と味気ない返事をした。

一昨日の夜、数年ぶりに河野多恵子氏の『骨の肉』を読んだ。
男は目先の悦を求め、女はその目先の悦を得た男を見るのが悦である。

「変なの……」

わけもなくそのことばが出たが、男は全く気が付かず、
むしろ普段よりも少し早足で駅へ向かい、
私はそれを追うのに必死だった。

繋いだ手が汗ばむことのない事実に、
夏の終わりをはっきりと輪郭際立ち感じたのだ。
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[2007/08/31 08:57 ] | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)
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