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声にならない悪夢
舞台はラブホテル。
皆が想像するような夢なんかではない。

ただ、私は1人で寝ていて、ソファで寝ていて、
ベッドには彼の同僚という女が寝ていた。
君の悪い、ケタっと笑う女だった。

気がつくと、ピトっと冷たい手が私の手の甲に当たった。
びくつきながらベッドから垂れ落ちたその冷たい手の主を
伺い見る。
見慣れた男性がそこにいた。


(何だ……)


毎朝目覚めると、まず最初に視界に入るその男性を抱きしめると
抱きしめた視線の先にあるブラウン管は、
スイッチが入っていないはずなのに、
ときどき、映るのだ。
あの女のケタっという笑い顔が。

そして黄色いコスモス畑。

また、女の笑い。

次第に鮮明になってゆく映像。

男は全く気がつかずに眠りに落ちていて、
私は必死に男を起こす。


「起きて、ねぇ、起きて」

最初はやさしく、次第に懇願するように、
まるで毎朝の情景のようだったが、
次の瞬間、悪魔は舞い降りた。

目を開けた男のその顔が、女のケタっという笑いになっていて
突き放すわけにもいかず、助けを呼ぶ余裕もなく、
騒ぎ立てていたらようやくホテルの係りの人がきてくれて、
でもその瞬間、彼はケタケタと笑いながら、
「楽になんかさせるものか、しあわせになんかさせるものか」
といいながら、顔面犬に変化して、部屋を飛び出していった。

その犬は、かつて私が飼っていたビーグル犬だった。



そこでようやく目が覚める。
顔は驚くほど熱く、喉はひゅうひゅうと音を立て、
あまりの恐怖に男に電話をしたが、
男は電話に出なかった。


目が覚めてから10分、まだ身体は寒く、
悪寒は止まず、それでもこれを書き連ねないといけない衝動に
駆られる自分を、何だか愛おしくも情けなくも感じる。
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[2007/10/29 19:02 ] | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)
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