スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:-- ] | スポンサー広告
罪と罰
夜中の3時半
おろしたての真新しい石鹸の角が丸くなるほど、
腕にこすりつけて幾度も洗った。

洗っても、洗っても、血が取れない。
私の犯した罪は、そう簡単には消えやしない。



日々、膨れていく腹を撫でて、
翌日はその腹を見て恨めしくすすり泣く。
決められない自分の交錯する想いの中で、
どうしたら納得のゆく答えが見出せるかを思考する。

窓を開け、降りしきる雨のひたすら眺めた。
顔は火照り、手足はこの初夏の陽気にも関わらず、冷え切っていた。
これほど悩んでいるのに、この両手は自分の下腹部を押さえている。



これが、答えなのか



崩れ落ちる自分の様を、まるで誰かがあざ笑っているように感じた。

雨は止み、雲の切れ間から光が差した。
夏が来るのだ。
そして冬には、私を繋ぐ、小さな手が生まれているだろう。



その決意の数日後に、その命はこの世からいなくなった。

「お腹にいると知った瞬間は、どうやったらいなくなってくれるかを、
ただひたすらに考えていたの。
いなくなったいまは、どうしたら帰ってきてくれるかしか、考えられない」

4時になっても、5時になっても、
石鹸がすべてなくなってしまっても、
私のこの手にこびりついた血が堕ちる日は、もう来ないのだ。
スポンサーサイト
[2008/06/29 04:12 ] | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)
<<ねこと私。 | ホーム | 最も好きな歌手@女性編。>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。