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喪失と創世の境‏
手にすくった砂がぱらぱらと指の隙間から墜ちていく。
望んでいたそれは、わざわざ私の見える場所に墜ちるのだ、忌ま忌ましい。

どうせ墜ちるならとことん墜ちて、朽ち果てちまえばいいものを。
その砂は、わざわざ私の足元に落ちたのだ。苛立ち極まりない。
自分の愚かな姿を鏡でまじまじと見つめる。

額に脂がうっすら滲み、その惨めな面を見て笑いが溢れる。

女どもはそんな私を見ぬふりしながら遠巻きに眺めて愉しむ。
墜ちた砂がどこまでもついてくる。
水で流しても、ほうきで叩いても、必ず戻ってくる。
奴らはよほど醜いものが好きらしい。



ある晩、寝苦しさに起き上がり、腫れ上がった足を見た。
足の半分が砂になっている。
身体がほしけりゃくれてやる。

砂はいう。
お前の捻れた心臓が狙いさね。



ならばなんのことはない。
口から入ってさっさと砂で埋め尽くせばよい。



砂は笑う。
そんなたやすくお前を許しはしない。



今日も私の指の隙間から砂が零れ墜ちる。
砂はどんどん私の身体の中心にやってくる。
そうしていずれ、私は崩れるのだと思い知る。

風化した砂のように、否、それが私のたひとつの望みなのだ。
砂が近くでにたり、汚い歯を見せて笑ったのが見えた。
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[2008/08/18 22:08 ] | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)
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